ESEブログ

似非SEが書くブログ。

上司が変わると世界が変わるって体験

つい先日ですがはてなブックマークのホットエントリにあがっていた下記の記事に激しく賛同出来ました。

 

anond.hatelabo.jp

 

僕自身は社会人2年目ではないのだけれど、未経験でプログラマに転職した時に、それこそミスをすると人格を否定するような上司(PM)の下で働いていました。

 

ミスをするたびに、以下のような罵声を浴びせられたことを鮮明に覚えています。

 

「お前頭弱いんじゃないの?」

「お前なんでこの仕事選んだの?向いてないと思うよ。」

「お前知能指数テストとか受けた方がいいよ?たぶん人より低いと思う。」

「お前は何をやらせてもだめだな」

「この仕事終わらせるまでお前帰れねーから。」

「お前、仕事なめてんの?」

「お前、残業すれば評価されるとでも思ってんの?」

・・・etc

 

まだまだ数え切れないくらいありますが、もういろいろ言われすぎて覚えていません。

 

このような罵声を浴びせられ続けるとどうなるか。

 

ミスをしちゃいけないというプレッシャーがどんどん高まっていき、仕事をしている間はずっと緊張しっぱなし、だから余計にミスを起こしやすい状況になり、結果ミスを起こしてしまう。そしてまた怒られる。この繰り返し。

 

 

まさに負のスパイラル。悪循環。

 

 

本当にうつ病寸前までいきました。毎日深夜2時〜3時頃まで残業し、翌日は9時に出社。平均睡眠時間は4時間もなかったと思います。そんな日々を1ヶ月程続けたと思います。あと一ヶ月続いていたらうつ病になるか、会社を無断欠勤してそのままフェードアウトするか、逆ギレして僕の社会人生活は終わっていたと思います。

 

それくらい追い詰められていました。

 

そのピークの一ヶ月をなんとか乗り切ったあと、怪我の巧妙なのか、脳が麻痺してきていたので、仕事のミスが少し減り、怒られる回数も減りはしました。そんなタイミングでそのプロジェクトの区切りがつき、僕はそのくそ上司の更に上司に進言してプロジェクトを変えてもらいました。

 

それからというもの精神状態は良好です。

 

新しく参画したプロジェクトでは、ミスをしても延々罵声を浴びせるPMはおらず、周りのプロジェクトメンバーも助けてくれます。このような環境になっただけで、僕の仕事上でのミスは明らかに減りました。それどころかそのプロジェクトマネージャは私の仕事ぶりを評価してくれ、気づけば前のプロジェクトでは完全に消えてしまっていたモチベーションと自信さえ復活してきていたのです。

 

 

今はプログラマというよりもSEとしてクライアントとの要件定義をやっており、コードをゴリゴリ書くという状況ではなくなりましたが、この経験は、いま考えると、ある意味で非常に良い経験となりました。(でも経験しなくていいならしない方がいい。)

  

僕に罵声を浴びせ続けた上司も、人格を否定する言動を除けば、的確にミスを指摘してくれていたし、そういった意味ではありがたかった。そこで自分の何が悪いのかをはっきりと把握することが出来たのもまた事実です。だからこそ、次のプロジェクトに行った時にPMに評価していただけたってのもあります。前回の失敗を絶対にしないぞ!っていう意気込みで行ったわけですし。 

 

仕事でミスをした時に、人格を否定するような上司のもとからは出来れば逃げた方がいいと思います。ある程度我慢してみてもいいかもしれませんが、心をやられてしまっては元も子もないですからね。ちなみに私はその時の上司は極力避けるようにしています。だって人間的には嫌いですからね。人間的に嫌いな人に近づくメリットは何もありません。

 

この世の中には、少なからず「自分は仕事が出来ないダメ人間なんだ」と思いこんでいる人がいるのではないかと思います。でもプロジェクトが変わったり、新しい会社に行くと花開くことはおおいにあり得ると思います。

 

思い込みは良くないですよ、ほんとに。

 

ネガティブな思い込みこそが、その人自身をだめにしているのではないかと思います。

 

僕は今、モチベーションを維持しながら仕事を出来ています。毎日罵声を浴びせられるプロジェクトで仕事をしていた時は、「僕は何も出来ない人間だ、なんでこんな簡単なこともできないんだろう、社会人に向いてない、何か知能的な障害があるんだろうか。。。」みたいなことばかり考えていました。

 

でも、今こうしてしっかりと仕事出来ているし評価もされている。

 

マジで、人生何が起こるかわかりませんよ。

 

 

これだけは言えます、「自分はだめな人間だ」という思い込みは捨てるべきだし、人生を諦めてはいけないということを。